題名のない音楽会 「セレナーデの響き:愛を奏でる調べと芸術の調和」
題名のない音楽会
2021年11月13日放送 テレビ朝日武内絵美 石丸幹二
セレナーデとは、夜の時間帯に男性が女性の家の窓辺で歌う恋の曲を指します。
日本語では「小夜曲」とも呼ばれます。
シューベルトのセレナーデは、特にその出だしの三連符が重要で、そのゆらぎによって感情が豊かに表現されます。
また、19世紀におけるセレナーデは、夜の集まりや演奏会などで演奏される器楽曲へと変化していきました。
チャイコフスキー作曲の弦楽セレナーデにおいては、曲の出だしで全員が同じメロディを力強く演奏することが、聴衆の心を魅了する要素となっています。
このように、セレナーデには一人の人物が特定の相手に向けて奏でる場面や、大勢の音楽家が集まって美しい音を奏でる場面など様々な形態があります。
それぞれの演奏や歌唱において、感情や情緒が豊かに表現されることが重要なポイントとなっています。