題名のない音楽会 『辻井伸行、ベートーヴェンの「月光」完全版を弾く音楽会』
題名のない音楽会
2020年9月12日放送 テレビ朝日武内絵美 石丸幹二
辻井伸行のベートーヴェンの「月光」完全版を弾く音楽会の構想は非常に魅力的です。
彼自身が独自の解釈で曲名をつけ、演奏することも興味深いです。
ベートーヴェンの月光ソナタは幻想曲風とされていますが、辻井伸行が「かなしみ」というタイトルをつけた理由がまた新たな視点を加えているように感じます。
辻井伸行が初めてテレビでフルで「月光」を演奏するとのことで、彼自身にとっても光栄な機会であることが伝わってきます。
彼が月光の素晴らしさを伝えたいという思いが感じられます。
また、ベートーヴェンがソナタを幻想曲風に命名したが、音楽評論家のレルシュタープが月光の波に揺らぐ小船のイメージを重ね月光と呼ばれるようになったエピソードも興味深いです。
辻井伸行が第1楽章を「かなしみ」と表現されるように、月を眺めている様子や海辺で瞑想しているイメージが浮かぶようです。
彼の演奏には一人でさびしい思いをしながら色々と考えている感情が込められているのかもしれません。
辻井伸行の独自の解釈とタイトル付けによって、ベートーヴェンの「月光」が新たな響きやメッセージとともに聴かれることでしょう。
彼の音楽会がどのような感動を与えてくれるのか、とても楽しみです。
#ピアノソナタ第8番ハ短調作品13『大ソナタ悲愴』 #ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン #辻井伸行